『メダル・オブ・オナー エアボーン』、2007年11月22日にエレクトロニック・アーツからXbox 360版が先行して発売され、後にPlayStation 3およびPCでも展開されたファーストパーソン・シューティングゲーム。第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、アメリカ陸軍第82空挺師団の一員としてパラシュート降下作戦に参加し、ナチス・ドイツ軍との激しい攻防を繰り広げるミリタリーアクション作品となっています。
本作の最大の特徴は、ミッションの開始地点をプレイヤー自身が決定できる「フリー・フォール」の仕組みです。輸送機から飛び出した後、パラシュートを操作して広大な戦場のどこに着地するかを選ぶことができます。敵の背後にある屋根に降りて奇襲をかけるか、安全な路地から慎重に進行するか、着地地点によって攻略ルートや戦況が劇的に変化します。これにより、一本道になりがちな従来のFPSとは異なり、プレイヤーの戦略次第で何度でも異なるアプローチを楽しむことが可能です。
また、武器を使い込むことで性能が向上する「武器アップグレード」の要素も搭載されています。敵を倒して熟練度を上げると、リロード速度が上がったり、ドラムマガジンやスコープといったアタッチメントが追加されたりと、愛用する銃が目に見えて強化されていきます。
空から戦場を見下ろし、風を切って降下する緊張感と、地上での激しい銃撃戦。空挺兵ならではの視点と自由度で、第二次大戦の転換点となる重要な作戦を体験できる一作です。
本作は、1999年にPlayStationで第1作が発売された『メダル・オブ・オナー』シリーズの1作です。スティーヴン・スピルバーグ監督が映画『プライベート・ライアン』の撮影中に着想を得て制作された初代作品の精神を受け継ぎ、第二次世界大戦を題材にしたリアルな戦場描写と、一兵卒としての体験を重視したFPSの草分け的存在として知られています。












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