『真・三國無双5』は、2007年11月11日にPlayStation 3およびXbox 360向けに発売されたタクティカルアクションゲームで、無双シリーズ第5作にあたります。従来のシステムを一新し、グラフィック・操作性・武将モーションなどが全面的に刷新された意欲作です。

本作では「連舞システム」が導入され、通常攻撃を連続して繰り出すことでコンボが強化される仕組みとなりました。従来のチャージ攻撃に代わり、連続攻撃の中で派生技を繰り出す形式へと変更され、戦闘のテンポと戦略性が大きく変化しています。また、武将の武器が全面的に見直され、シリーズ初の大規模なモーション変更が実施されました。

プレイアブル武将は40人で、シリーズとしては初めて新規武将の追加が行われず、逆に複数の既存武将が不参戦となる「リストラ」が発生しました。これにより、ファンの間では賛否が分かれる結果となりましたが、グラフィックの向上や新システムの導入など、技術的な進化は高く評価されています。

戦場は広大かつ立体的に構成され、馬の呼び出しやダッシュ攻撃、ガードキャンセルなどの新アクションが追加され、操作の自由度が向上。敵兵の表示数やAIも改善され、処理性能の高いハードウェアに最適化された設計となっています。

派生作品紹介

真・三國無双5 Special
発売日:2008年10月2日(PlayStation 2)、2009年10月22日(PSP)
PS3版をベースに、PS2およびPSP向けに逆移植された特別版。PS2版では一部武将の無双モードが追加され、PSP版ではさらに孟獲などの武将が復活。グラフィックや処理性能は抑えられているが、携帯機向けとして最適化されている。

真・三國無双5 Empires
発売日:2009年5月28日(PlayStation 3/Xbox 360)、2010年1月21日(PSP)
戦略シミュレーション要素を加えた派生作。プレイヤーは君主となり、内政・人事・外交を行いながら領地を拡大。戦闘は無双シリーズのアクションを継承しつつ、政略フェイズとの連動によって戦略性が強化されている。PSP版では一部仕様が簡略化されているが、携帯機でも本格的な政略プレイが可能。