『信長の野望・全国版』は、光栄（現・コーエーテクモゲームス）が手がける歴史シミュレーションゲームの第2作で、メガドライブ版は1993年に発売されました。初代『信長の野望』が近畿・中国地方の17か国を舞台にしていたのに対し、本作では日本全国50か国を対象に、より広大な戦略マップが展開されます。

プレイヤーは戦国大名のひとりとなり、内政・外交・軍事を駆使して全国統一を目指します。米の収穫や兵士の雇用、商人との取引、他国との同盟・謀略など、戦国時代の要素が凝縮された設計。メガドライブ版ではセガマウス対応により操作性が向上しており、敵思考時間も短縮されてテンポよくプレイ可能です。

シナリオは1本のみで、初代と同様に近畿・中国地方の17か国からスタートする構成ですが、ゲーム進行に応じて全国制覇へと拡張されていきます。グラフィックはシンプルながらも見やすく、BGMは重厚な和風調で戦国の雰囲気を演出。武将の個別パラメータやイベントは未実装ながら、シリーズの基礎を築いた名作として評価されています。