『もってけたまご with がんばれ! かものはし』は、親鳥となってフィールド上のタマゴを集め、孵化したヒナを巣まで持ち帰る、わちゃわちゃ対戦アクションゲーム。1998年4月にPlayStationで発売され、同年7月にはセガサターンでも発売されました。

本作のルーツは数奇な運命を辿っています。元々はPCエンジン用ソフトとして開発されていましたが、市場の移行期と重なり発売中止に。その後、雑誌『PC Engine FAN』の付録ディスクとして配布されたことで「幻の名作」として知られるようになりました。製品化された本作では、グラフィックを一新しただけでなく、新キャラクター「カモノハシ」を主役にした新モードを追加してのリリースとなりました。

ゲームの基本ルールは、フィールドに現れるタマゴを拾い、一定時間温めて孵化させ、後ろをついてくるヒナたちを安全に巣(ゴール)まで送り届けるというもの。最大4人(PS版はマルチタップ、SS版はマルチターミナル対応)での対戦が可能で、ライバルの親鳥に体当たりしてタマゴを奪ったり、ヒナを横取りしたりといった足の引っ張り合いが熱く盛り上がります。追加された「がんばれ! かものはし」モードでは、通常とは異なる性能のカモノハシを操作でき、よりバラエティ豊かな対戦が楽しめます。見た目の可愛らしさとは裏腹に、友情崩壊必至の激しいバトルが繰り広げられるパーティゲームの決定版です。

本作のルーツは、1990年代に熱狂的な支持を集めたゲーム雑誌『PC Engine FAN』の付録企画にあります。当時、CD-ROMの大容量を活かし、雑誌に「遊べるゲームディスク」が付いてくるという試みは画期的でした。本作はその中でも最高傑作と名高く、雑誌の休刊やハードの終焉といった時代の波に消えることなく、ファンの熱意によって次世代機で復活を遂げた「奇跡のソフト」です。

PCエンジンパーフェクトカタログ(付録文化の歴史を知る)

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