『プライマル・レイジ』(Primal Rage)は、1994年にアタリ社が開発した2D格闘ゲームで、恐竜や巨大猿などの古代生物が神として登場する異色のタイトルです。舞台は天変地異によって文明が崩壊した未来の地球「URTH」。人類は退化し、神々の信者あるいは食料として扱われる世界観が描かれています。

本作の最大の特徴は、クレイモデルを実写取り込みしたグラフィックと、心臓や脳幹を模した体力・スタンゲージによる演出です。技の入力方式も独特で、ボタンを押しながらレバーを操作するという特殊なコマンド形式が採用されており、他の格闘ゲームとは異なる操作感を提供します2。

アーケード版の人気を受けて、セガサターン、PlayStation、3DO、Jaguar CD、Genesis、32Xなど多くのプラットフォームに移植されました。日本では1997年にセガサターン版とPlayStation版が発売されましたが、発売時期が遅かったこともあり、国内での知名度は限定的でした。それでも、グラフィックの完成度や世界観のユニークさから、海外ではスマッシュヒットを記録しています。