『プロ野球 グレイテストナイン’98』は、1998年3月19日にセガからセガサターン向けに発売されたリアル志向のプロ野球ゲームで、「グレイテストナイン」シリーズの第4作目です。前作『’97 メークミラクル』のシステムをベースにしつつ、新モードや選手データの更新などが施された集大成的な内容となっています。
最大の特徴は、新たに追加された「なりきりモード」。これは、プレイヤーが1人の選手になりきってペナントレースを戦い抜くというモードで、後の「マイライフ」や「キャリアモード」に通じる先駆的な要素を含んでいます。試合での成績に応じてスタメン昇格や打順変更が起こるなど、選手視点での野球体験が楽しめます。
プレイ画面はフルポリゴンで描かれ、実況はTBSアナウンサー・松下賢次氏、ウグイス嬢は声優・手塚ちはる氏が担当。球場演出や選手のモーションも強化され、臨場感がさらに向上しました。オープン戦、ペナント、オールスター戦、エディットモードなども引き続き搭載されており、オリジナルチームの編成や選手作成も可能です。
1998年のプロ野球では、セ・リーグは横浜ベイスターズが38年ぶりのリーグ優勝を果たし、日本シリーズでも西武ライオンズを破って日本一に輝きました。佐々木主浩、鈴木尚典、ローズらの活躍が印象的なシーズンであり、これらの選手のデータも本作に反映されています。
なお、同年8月には選手データを更新したマイナーチェンジ版『プロ野球 グレイテストナイン’98 サマーアクション』も発売されました。
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