『ブルーブレイカー』は、ファンタジーRPGと恋愛シミュレーションを融合させた異色のタイトルで、主人公ケインが魔王の封印を解いてしまったことをきっかけに、世界を救う旅と花嫁探しの冒険を同時に進める構成となっています。プレイヤーは最大2人の女性キャラクターをパーティに加え、戦闘や依頼を通じて親密度を高めていきます。

主要なシステムはセミオート戦闘で、好感度が低い序盤では仲間が指示通りに動かないこともあります。ギルドを拠点に装備の準備や仲間の編成を行い、依頼を受けて各地を巡る構成です。進行形式は一本道のフィールド構造で、各拠点が「虚空の道」で繋がれています。イベントは宿泊や依頼達成などの条件で発生し、複数回のプレイによって全エンディングを目指す設計です。

UIはキャラクター情報や戦闘状況が画面上に整理されており、基本的な操作は明快です。攻略要素としては、依頼の成功、プレゼントによる親密度上昇、戦闘での保護などが重要です。特定のキャラクターは複数周回を経ないと攻略できない仕様となっており、やり込み要素も含まれています。

セガサターン版(ブルーブレイカー 剣よりも微笑みを)の特徴
セガサターン版は1997年に発売され、PC-FX版をベースに移植されたものです。アニメーション表現は簡略化され、バストアップのアニメーションが中心となっています。一部キャラクターのエンディングが正常に表示されないバグが報告されており、攻略不能な状態になる場合もありました。

PlayStation版(ブルーブレイカー 笑顔の約束)の特徴
PlayStation版は『ブルーブレイカー 〜笑顔の約束〜』というタイトルで1997年に発売され、イベントの追加やゲームバランスの調整が施されています。60種類以上の新アイテムや新モンスターが登場し、複数のイベントが同時に発生するなど、構成が強化されています。戦闘や好感度システムはセガサターン版と同様ですが、難易度が調整されており、攻略性が向上しています。