『紫炎龍』は、縦スクロール型の硬派な2Dシューティングゲームです。アーケードで人気を博した後、セガサターンに移植され、1997年に発売されました。自機「バーンドラグーン」を操り、全8ステージを通して敵勢力と戦う構成で、2周クリア制を採用。ショットはバルカン・レーザー・ミサイルの3種類があり、アイテムで切り替え可能。ボムもショットに応じて性能が変化し、戦術の幅を広げます。

本作の特徴は、プレイ内容に応じて難易度が上下する「ランクシステム」。敵弾を避け続けるとランクが上がり、ミスをすると下がるため、腕前に応じた緊張感が生まれます。中ボスや最終ボスの演出も凝っており、特定のステージでは電子回路記号が背景に描かれるなど、細部のこだわりも光ります。「このボム、無敵じゃないの!?」と驚く仕様もあり、油断は禁物です。

セガサターン版はアーケード基板「ST-V」との互換性を活かした高移植度で、グラフィックや操作感も良好。2人同時プレイにも対応しており、協力プレイの楽しさも味わえます。演出面では、アテナの『大王』スタッフが一部参加しており、演出やシステムに共通点が見られる点もファンには注目されています。