『マリカ 〜真実の世界〜』は、3人の超能力少女がカルト教団「F資本」の陰謀に立ち向かうセガサターン専用RPGです。ギャルゲー風のパッケージとは裏腹に、重厚なストーリーと残酷描写が展開される18歳以上推奨タイトルです。
物語は1997年の東京を舞台に、念動力・空間跳躍・接触テレパスといった能力を持つ少女たちが、国家転覆を企む秘密結社と戦う構成。神崎まりか、金本あきら、東堂かなめらが織りなす人間ドラマは、特撮ヒーロー作品を彷彿とさせる緊張感と悲壮感に満ちています。戦闘は止め絵による演出で進行し、特定条件で発動する合体超能力など、演出面にもこだわりが見られます。
豪華声優陣によるフルボイス仕様は、演技の迫力が物語への没入感を高めます。音楽も高評価で、サントラ未発売ながら「出してほしい」との声が多く寄せられました。発売当初は話題にならなかったものの、後年カルト的な人気を獲得し、セガサターン屈指の“鬱ゲー”として語り継がれています。
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