『プラドルDISC 特別編 コギャル大百科100』は、1990年代後半の“コギャル文化”をテーマにしたセガサターン用マルチメディアソフトです。元気が手がけた本作は、ゲームというよりも映像・音声・プロフィールを収録したデジタル図鑑に近く、当時のギャルカルチャーを記録する目的で制作されました。

収録されているのは、100人のコギャルたちによる自己紹介、インタビュー、ポートレート映像など。プレイヤーはメニューから個別にアクセスし、映像を再生したり、プロフィールを閲覧したりできます。「この子、渋谷で見かけたかも…」と錯覚するほど、実在感のある演出が特徴です。映像はセガサターンのCD-ROM容量を活かして収録されており、当時のギャルファッションやメイク、口調などがそのまま残されています。

セガサターン版は、インタラクティブ性は限定的で、選択式の閲覧が中心。ゲーム的な要素はほぼなく、コレクション性や資料性が重視されています。一部の映像はCDプレイヤーでも再生可能で、サターンを持たないユーザーでも視聴できる仕様でした。現在では、90年代カルチャーを振り返る資料としても価値が高まっています。