『アーメン・ノワール』、2010年12月9日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation 2およびPlayStation Portable対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。
犯罪者が集まる絶望の都市「夢限界楼(メヴィウス)」を舞台に、賞金稼ぎでありながら人を殺せない主人公の過酷な運命と愛を描く、ダークでシリアスな「絶望の都市で戦うADV」となっています。
物語の主人公ナスカ(名前変更可能)は、賞金首を狩る組織「バウンティア」に所属するハンターでありながら、相手を殺さずに捕獲する「不殺」を貫いていました。しかし、ある事件をきっかけに組織から「次は殺してこい」と命じられ、彼女は恩人を殺して生き残るか、組織を裏切って追われる身となるかという究極の選択を迫られます。殺伐とした世界で生きる男たちとの関係は、甘いロマンスよりも信頼や共闘、そして「生と死」の価値観を問う重厚なドラマを中心に展開します。
2012年に発売されたPlayStation Portable版(ポータブル)では、PS2版で「絶望」的だった展開に対し、「希望」をテーマにした新規エンディングやシナリオが大幅に追加されています。また、イベントグラフィックの追加やシステムボイスの実装など、より物語に没入できるような改良が施されており、過酷な世界の中で見出す一筋の光を強く感じられる構成になっています。
いけ氏による退廃的かつ美麗なキャラクターデザインと、命のやり取りを通じて描かれる極限状態の愛は、プレイヤーに深い衝撃と感動を与えます。
本作は、オトメイトから発売された完全オリジナル作品です。『緋色の欠片』シリーズなどで知られるイラストレーター・いけ氏をキャラクターデザインに起用し、銃火器や刃物が飛び交う近未来的なディストピア世界を構築しました。そのハードな世界観とシリアスなシナリオは、甘さ控えめの硬派な乙女ゲームを求める層から高い評価を受けています。












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