『マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』は、2008年11月20日にエレクトロニック・アーツよりPlayStation 3およびPlayStation 2ほか向けに発売されたミリタリーアクションゲーム。本作は、目に見える建造物や自然環境のほぼすべてを破壊できる圧倒的な自由度と、戦車や攻撃ヘリコプターを強奪して戦場を蹂躙するダイナミックな戦闘スタイルを特徴としたオープンワールド作品です。2005年に発売され「破壊の遊び場」として高く評価された前作の続編であり、舞台を北朝鮮から南米ベネズエラへと移し、より過激で大規模な戦闘が繰り広げられます。
物語の発端は、ベネズエラの石油王ラモン・ソラーノからの依頼です。プレイヤーは傭兵としてクーデターに加担し捕虜を救出しますが、用済みとしてソラーノに裏切られ、報酬を踏み倒されたうえに命まで狙われてしまいます。九死に一生を得た主人公は、ソラーノへの復讐と未払いの報酬を回収するため、反政府ゲリラや海賊、石油会社、多国籍軍といった様々な勢力と手を組み、内戦状態のベネズエラ全土を巻き込んだ大暴れを開始します。
ゲームプレイの核となるのは、燃料を通貨として利用する「サポート」システムです。敵の拠点や障害物に対して、衛星電話一本でピンポイント爆撃や燃料気化爆弾による大規模破壊を要請できるほか、戦車や弾薬などの物資を即座に調達することが可能です。また、敵の操る乗り物に飛び乗ってボタン入力で奪い取る「ハイジャック」アクションも健在で、陸海空すべての兵器を自分の手足のように使いこなしながら、物理演算でリアルに崩壊していく戦場のカタルシスを味わえます。
原作となる『マーセナリーズ』は、2005年にエレクトロニック・アーツよりPlayStation 2およびXbox向けに発売されたミリタリーアクションゲームです。舞台は政変により無政府状態となった架空の北朝鮮で、プレイヤーは国連軍や中国軍、ロシアンマフィアなどの勢力から依頼を受けつつ、52人の重要指名手配犯「デッキ・オブ・52」を確保または排除することが目的でした。「Playground of Destruction(破壊の遊び場)」という副題(海外版)の通り、オープンワールドでの自由な破壊活動を主軸にしたゲーム性は本作『2』にも色濃く受け継がれています。












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