『恋姫†夢想 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜』は、三国志の英雄たちが全て美少女キャラクターとして登場する、異色の歴史ファンタジー・アドベンチャーゲームです。家庭用ゲーム機版は、2008年11月20日にイエティからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。元々は2007年にPCゲームブランド「BaseSon」から発売され、そのあまりに大胆な「女体化」設定と魅力的なキャラクター造形で一大ブームを巻き起こした作品の移植版です。

物語の主人公・北郷一刀(ほんごう かずと)は、現代の学園生活から突如として戦乱の中国大陸へタイムスリップしてしまいます。そこで彼は、黒髪の美少女剣士・関羽(真名:愛紗)や、元気な張飛(真名:鈴々)といった英傑たちと出会い、「天の御遣い」として彼女たちを率い、乱世の統一を目指すことになります。劉備、曹操、孫権といった名だたる武将たちが、「真名(まな)」と呼ばれる心を許した相手だけが呼べる名前を持つ美少女となり、主人公と絆を深めていきます。

ゲームシステムは、会話を中心としたアドベンチャーパートと、デフォルメされたキャラクターたちが戦うシミュレーションRPGパート(合戦)で構成されています。合戦パートでは、武将ごとの必殺技や属性相性を駆使して敵軍を撃破していきますが、難易度は比較的抑えられており、キャラクター同士の掛け合いを楽しむことに重点が置かれています。PS2版では、PC版の過激な描写が修正された代わりに、新シナリオやイベントCGが追加され、より広範なユーザーが楽しめる内容へと調整されています。

本作は、後にアニメ化や続編『真・恋姫†夢想』へと続く巨大フランチャイズの原点です。「武将の女体化」というジャンルを一般層にまで浸透させた功績は大きく、単なるイロモノに留まらない熱い友情や純愛を描いたシナリオは、多くのファンに支持され続けています。

本作を楽しむ上で、元ネタである「三国志」の知識があると、武将たちの性別変更や性格のギャップをより深く味わうことができます。特に、硬派な歴史書である「正史」や「演義」と比較しながらプレイすることで、開発スタッフの三国志愛と大胆なアレンジの妙に気づくことができます。手元に文庫版の三国志を置き、英雄たちの本来の姿を学びながら、乙女たちの活躍を見守ってみてはいかがでしょうか。

三国志(吉川英治 歴史時代文庫)

駿河屋あんしん&らくらく買取