『スター・ウォーズ フォース アンリーシュド』は、2008年10月9日にアクティビジョンよりPlayStation 3およびXbox 360ほか多機種向けに発売されたアクションゲーム。本作は、映画『スター・ウォーズ』シリーズの「エピソード3/シスの復讐」と「エピソード4/新たなる希望」の間をつなぐ空白の時代を舞台に、ダース・ベイダーの「秘密の弟子」として銀河を暗躍するオリジナルストーリーを描いた作品です。ジョージ・ルーカス本人が監修に携わり、映画では語られなかった正史の裏側や、反乱同盟軍誕生の経緯に関わる壮大なドラマが展開されます。

プレイヤーは、強大なフォースの潜在能力を持つ主人公「スターキラー」を操作し、ジェダイの生き残りを抹殺するという極秘任務を遂行します。タイトルの「アンリーシュド(解き放たれた)」が示す通り、従来のジェダイのような抑制された力ではなく、フォース・グリップで敵を空中に放り投げたり、強力なフォース・ライトニングで焼き尽くしたりといった、シス側ならではの破壊的で豪快なアクションが可能です。特に次世代機(当時)版では、高度な物理演算エンジンによってオブジェクトがリアルに変形・破壊される表現が取り入れられ、圧倒的なパワーで戦場を蹂躙するカタルシスが味わえます。

物語が進むにつれて、主人公は師であるベイダーや皇帝との関係、そして自身の運命に葛藤することになります。ライトサイドとダークサイドのどちらを選択するかによって結末が変化するマルチエンディングが採用されており、映画の正史に繋がるルートだけでなく、もしもの世界を描いた「if」の展開も楽しむことができます。2022年にはNintendo Switch版も発売され、Joy-Conによる直感的な操作で再び伝説の物語を体験できるようになりました。

原作となる『スター・ウォーズ』は、ジョージ・ルーカスによって創造されたアメリカのスペースオペラ映画シリーズです。1977年の第1作公開以来、銀河共和国と帝国の興亡、そしてジェダイとシスの戦いを描いた壮大なサーガは世界中で熱狂的なファンを獲得しました。本作はその正史(レジェンズ)の一部として制作され、ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーに出会う前の時代設定や、反乱同盟軍のシンボルマークの由来など、シリーズのファンにとって重要なミッシングリンクを補完する物語として位置づけられています。

スター・ウォーズ エピソード3