『シークレットゲーム -KILLER QUEEN-』は、同人ゲーム『キラークイーン』を原作としたサスペンスアドベンチャーゲームで、PlayStation 2向けにリメイクされたコンシューマ版です。プレイヤーは爆弾付きの首輪を装着された14人の若者の一人として、廃村に閉じ込められた状況下で「クリア条件」を達成するためのデスゲームに参加します。原作からシナリオや演出が大幅に強化されており、フルボイス化や新規グラフィックの追加によって物語の臨場感が向上しています。

ゲームは複数のルートに分岐し、初期配置の違いによって展開が大きく変化します。ルートごとに異なるヒロインが中心となり、登場人物の生死や関係性が変化する構成です。選択肢による分岐に加え、「BETシステム」と呼ばれる独自の仕掛けが導入されており、生存者を予想してチップを賭けることで特典要素が解放されます。このシステムは物語の根幹にも関わっており、単なるおまけ要素に留まらない重要な役割を果たします。

主人公・御剣総一は「誰も殺さず、ヒロインを日常に戻す」という信念を持ち、理不尽な状況下でも人間性を保とうとする姿勢が物語の軸となります。サスペンス性の高い構成と、早い段階で犠牲者が出る緊張感のある演出が特徴で、複数の未来や可能性を描くゲームならではの構造が採用されています。後にPSP版『PORTABLE』やリメイク版『リベリオンズ Secret Game 2nd stage』も発売され、シリーズとして展開されました。