『かのこん えすいー』は、西野かつみ氏による人気ライトノベルおよびアニメ『かのこん』を題材にした、ドタバタラブコメディ・アドベンチャーゲームです。2008年7月31日に5pb.(現:MAGES.)からPlayStation 2用ソフトとして発売されました。タイトルの「えすいー」は、一見すると「SE(Special Edition)」のように見えますが、作風である少し過激な描写を示唆するダブルミーニングとも受け取れる内容になっています。
物語の主人公は、田舎から都会の薫風高校に転校してきた純朴な少年・小山田耕太です。彼は、学校一の美少女でありながら実は妖狐である源ちずると、そのライバルで狼の妖怪である犹守望(えぞもり のぞむ)に好意を寄せられ、二人の激しいアプローチに翻弄される日々を送ります。ゲーム版では、原作やアニメの基本設定を踏襲しつつ、夏休み直前の時期を舞台にした完全オリジナルストーリーが展開されます。
ゲームシステムは、テキストを読み進めながら選択肢を選ぶオーソドックスなアドベンチャー形式です。最大の特徴は、原作者監修による際どいイベントCGやシナリオです。CERO:C(15才以上対象)の範囲内で、原作の持ち味である「お色気」と「コメディ」を最大限に表現しており、特定の選択肢によってヒロインたちの衣装やシチュエーションが変化する演出が盛り込まれています。
アニメ版と同じ豪華声優陣(能登麻美子氏、川澄綾子氏など)によるフルボイスで進行するため、ファンアイテムとしての完成度は高いです。一方で、ゲームとしての難易度は低く、シナリオの分岐もシンプルであるため、攻略のやり応えを求めるプレイヤーには物足りない側面もありますが、キャラクターの魅力を愛でるキャラクターゲームとしては標準的な水準に達しています。
本作のヒロインである「ちずる」は妖狐であり、日本の伝統的な妖怪のイメージと現代の可愛らしさが融合しています。狐は古来より商売繁盛や家内安全の象徴としても親しまれてきました。部屋のインテリアとして、伝統的な「狐のお面」を飾ることで、和の雰囲気を取り入れつつ、少しミステリアスな空間を演出することができます。













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