『ソラユメ』は、2008年にTAKUYOよりPlayStation 2向けに発売されたミスティックラブ・アドベンチャーゲームです。物語は、骨董屋の娘である女子高生・守永皐月が、謎の指輪「クリソベリル」を手にしたことをきっかけに、封印されていた悪魔ルーエン=エグランティーンと出会い、現実と幻想が交錯する世界へと巻き込まれていく構成となっています。プレイヤーは皐月の視点で、指輪にまつわる事件や人間関係を通じて、変化する世界の謎を解き明かしていきます。
ゲームシステムは、選択肢による分岐型アドベンチャー形式で、ルーエンの使い魔を召喚することで選択肢が変化し、キャラクターの好感度にも影響を与える仕様が採用されています。物語は3週間に分かれており、最初の1週間でルートが決定し、以降は異変の発生とその解決を描く展開となります。登場キャラクターには、幼馴染の山瀬勇人、クラス委員の水窪一真、天文部の餘部透、従兄の御剣暁、転校生の朝峰涼志などが登場し、それぞれに固有のルートとエンディングが用意されています。
本作は、仁神ユキタカによる原画と、置鮎龍太郎・阪口大助・津田健次郎・草尾毅・立花慎之介ら豪華声優陣によるフルボイス演出が特徴です。2009年にはPSP版、2014年にはPS Vita版が発売され、グラフィックの向上や追加シナリオ、トロフィー要素などが導入されました。PS2版は初回特典としてドラマCDが同梱されており、乙女ゲームファンを中心に一定の支持を得た作品です。
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