『ふしぎ遊戯 朱雀異聞』、2008年5月29日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation 2対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。不朽の名作漫画『ふしぎ遊戯』の原作ストーリーをベースにしつつ、主人公をオリジナルキャラクターに変更して新たな視点から物語を紡ぐ、パラレル設定の異世界トリップ作品となっています。
物語は、高校受験を控えた中学3年生の主人公・鳳まどか(名前変更可能)が、親友と共に図書館で見つけた古書「四神天地書」に吸い込まれるところから始まります。本の中の異世界「紅南国」に降り立った彼女は、伝説の「朱雀の巫女」として迎えられ、国を救うために、そして元の世界へ帰るために、七人の守護者「朱雀七星士」を探す旅に出ます。原作の主人公・美朱が辿った運命の軌跡をなぞりながらも、プレイヤー自身の選択によって、原作とは異なる展開や結末を迎えることが可能です。
本作の最大の特徴は、原作では結ばれることのなかったキャラクターとの恋愛や、悲劇的な最期を遂げたキャラクターを救うことができる「if」のシナリオです。鬼宿だけでなく、皇帝である星宿や、他の七星士たちとも深く心を通わせることができ、それぞれとの個別の物語を楽しむことができます。また、敵対する青龍側との葛藤や、親友との確執といったシリアスなドラマも健在で、運命に抗いながら愛を貫く少女の成長が描かれます。
後に、外伝作品である『鏡の巫女』と共にニンテンドーDSへ移植されました。原作ファンが夢見た「もしも」を叶え、もう一つの『ふしぎ遊戯』の世界を体験できる一作です。
本作は、渡瀬悠宇による少女漫画『ふしぎ遊戯』を原作としています。1992年から『少女コミック』で連載され、本の中の異世界に吸い込まれた少女・夕城美朱が、朱雀の巫女として七星士と共に冒険を繰り広げる中華風ファンタジーです。愛と友情、そして裏切りや死といった重厚なテーマを描き、テレビアニメ化もされた90年代を代表する大ヒット作品です。












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