『実況パワフルプロ野球14決定版』は、2007年12月20日にコナミからPlayStation 2およびWii向けに発売された野球ゲームで、同年7月に登場した『パワプロ14』のアップデート版です。2007年シーズン終了時点の選手データや移籍情報、成績が反映されており、よりリアルなプロ野球体験が可能となっています。
本作のサクセスモードは、前作から引き続き「プロ野球スター街道編」と「栄冠ナイン 目指せ名門野球部!」の2本立てに加え、決定版では新たに「ドリームJAPAN~世界の頂点へ~」編が追加されました。これは実在のプロ野球選手を選抜して日本代表チームを編成し、世界の強豪国と戦うという、試合特化型のサクセスです。スター街道編では、レボリューション・リーグ(レ・リーグ)という架空のプロ野球リーグを舞台に、主人公が新球団「津々家バルカンズ」の崖っぷち選手として再起を目指す1年間の物語が描かれます。友情タッグ練習やスターダムシステム、プレーオフ制など、従来のプロ野球編とは異なる育成とドラマが展開されます。
栄冠ナインでは、高校野球部の監督となって選手を育成し、甲子園優勝を目指すシミュレーション型のモードが楽しめます。選手の信頼度や練習設備、進路指導など、長期的な育成と戦略が求められ、やり込み要素の高さからシリーズ屈指の人気モードとなりました。
試合面では、キャッチャーウィンドウの復活や球速・打球バランスの調整など、開幕版で指摘された“打高投低”の傾向が改善され、より自然な試合展開が実現されています。ペナントモードは最長20年プレイに対応し、クライマックスシリーズの導入や新外国人選手の獲得、契約更改など、球団運営の自由度も高まっています。マイライフモードでは「引退の花道編」や「憧れ現役選手編」などのプレイスタイルが追加され、プロ野球人生の多様な側面を体験できます。
2007年のプロ野球では、セ・リーグは中日ドラゴンズがクライマックスシリーズを制して日本一に輝き、パ・リーグは北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝。ダルビッシュ有や中村紀洋、ウッズらの活躍が話題となり、これらの選手たちの成績や能力が本作のデータにも反映されています。
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