『バレーボール ワールドカップ 〜ヴィーナスエボリューション〜』は、2007年にスパイクより発売されたPlayStation 2専用のバレーボールゲームです。全日本女子代表選手や柳本晶一監督が実名で登場し、身長や表情、動作などがリアルに再現されています。日本バレーボール協会公認のオフィシャルゲームであり、フジテレビの実況・解説陣による演出も導入され、テレビ中継さながらの臨場感が特徴です。

ゲームモードには「エキシビション」「ワールドカップ」「ワールドチャレンジ」「クリエイト」の4種類が搭載されており、自由な試合設定から世界ランキング1位を目指す挑戦型モードまで幅広く楽しめます。特に「クリエイトモード」ではオリジナルチームの育成が可能で、選手の能力や戦術をカスタマイズできます。コンビバレーの再現には「トスアップシステム」「アタッカーセレクトシステム」などの新機能が導入され、戦略性の高いプレイが求められます。

操作はタイミング入力を中心とした設計で、ボタンの組み合わせによって多彩な攻撃が可能です。ただし、レビューでは操作の難しさやグラフィックの粗さ、海外選手の架空設定などが指摘されており、完成度には賛否が分かれています。とはいえ、実名選手によるリアル系バレーボールゲームとしては希少な存在であり、ジャンルファンからは一定の評価を得ています。