『バーンアウト ドミネーター』は、2007年にエレクトロニック・アーツよりPlayStation 2とPlayStation Portable向けに発売された、アクション性の高いレースゲーム『バーンアウト』シリーズの派生作です。本作は、シリーズの開発スタジオであるCriterion Gamesではなく、EA UKが制作を担当しました。

シリーズの定番であった「クラッシュモード」や「トラフィックチェック」などの要素は本作では削除され、純粋なレースアクションへと回帰しています。その代わり、危険な運転を連続して行うことでブーストを繋ぎ続けられる「ブーストチェイン」や「マニアック走行(危険運転)」といった新たなスコアシステムが導入され、テクニカルかつスピード感のあるプレイが要求されます。

ゲームの進行は、車種カテゴリーごとにイベントを攻略していく「ワールドツアー」形式となっており、各カテゴリで特定条件を満たすことで上位グレードの車両がアンロックされていきます。シリーズならではの豪快な「テイクダウン」も健在で、ライバル車を壁や他車に押し込んでクラッシュさせる快感が引き続き味わえます。

日本国内版では、ロックバンド「B’z」による書き下ろし楽曲「FRICTION」が主題歌として使用されており、ゲームを象徴する疾走感とマッチした演出として話題となりました。

シリーズ内でやや異色の存在ではあるものの、ストイックに“走ること”と“攻めのドライビング”を追求したいプレイヤーにとっては、根強い人気を持つタイトルのひとつです。