『セイント・ビースト 〜螺旋の章〜』は、2007年にPlayStation 2向けに発売されたアドベンチャーゲームです。原作は有栖川ケイによるメディアミックス作品『セイント・ビースト』であり、アニメ『聖獣降臨編』をベースにしたオリジナルストーリーが展開されます。プレイヤーは天界の女神の命を受けた主人公として、四聖獣たちと協力しながら地上で発生した守護天使失踪事件の真相を追います。

ゲームは選択肢によって親密度が変化するマルチエンディング形式を採用しており、男女主人公の選択が可能です。日常パートでは好きなキャラクターに会いに行くことで関係性を深めることができ、エピローグの内容にも影響を与えます。登場キャラクターには、青龍のゴウ、玄武のシン、朱雀のレイ、白虎のガイ、鳳凰のルカ、麒麟のユダ、風牙のマヤ、流星のキラなどが登場し、豪華声優陣によるフルボイス演出が特徴です。

限定版にはドラマCDが同梱されており、ゲーム本編と連動したエピソードが収録されています。また、イベントCGやキャラクター相関図、フローチャートシステムなどの補助機能も搭載されており、シリーズファン向けの要素が多数盛り込まれています。作品全体としては、友情・葛藤・天界の秩序といったテーマを軸に、重厚な物語が展開されます。