『夜刀姫斬鬼行 -剣の巻-』は、2007年にナインズフォックスよりPlayStation 2向けに発売された剣劇アクション×伝奇ロマンアドベンチャーゲームで、古代日本を舞台に“鬼垢”と呼ばれる異形の存在と戦う夜刀一族の宿命を描いた作品です。

プレイヤーは電流を操る能力を持つ高校生・長峰悠馬として、鬼垢の災厄に巻き込まれた日常から、夜刀一族の使命を背負う戦いへと身を投じていきます。物語は、太古の龍神「夜刀神」が神剣「夜斗刀・薙」によって討たれた伝承を軸に展開し、砕け散った魂の破片「鬼垢」が人々に憑依して異形化するという伝奇的な世界観が描かれます。

ゲームはアドベンチャーパートと戦闘パートで構成され、戦闘ではターン制の戦術シミュレーションが展開。キャラクターごとに異なる属性やスキルを持ち、地形や敵の配置を考慮した戦略が求められます。神剣による浄化や、鬼垢に憑かれた人間との対峙が物語と戦闘の両軸を担い、緊張感のある展開が続きます。

キャラクターデザインは横田守が担当し、濃密なビジュアルと演出が特徴。声優には子安武人、山口勝平らが参加し、物語の緊迫感を高めています。もともとはPC向けにTeriosから発売された作品で、PS2版では全年齢向けに再構成され、演出やシステムが調整されています。