『戦闘国家・改 -LEGEND-』は、六角形のマス(ヘックス)で区切られた戦場を舞台に、実在する現代兵器を指揮して敵首都の制圧を目指す戦略シミュレーションゲーム。2007年06月21日にソリトンソフトウェアからプレイステーション2で発売されました。本作は、1997年にプレイステーションで発売され、シリーズ屈指の完成度と評価された『戦闘国家-改- IMPROVED』をベースに、バランス調整や新兵器の追加を施したリメイク作品です。派手なキャラクターや演出を排し、F-15戦闘機やエイブラムス戦車といった兵器の性能と、プレイヤーの戦術眼のみが勝敗を分ける、極めて硬派なウォーシミュレーションとして構築されています。
ゲームプレイは、生産した部隊を行動力の範囲内で移動・攻撃させるターン制で進行します。本シリーズ最大の特徴は、一般的なシミュレーションゲームに見られる「ZOC(支配領域)」の概念が存在しないことです。敵部隊の隣を素通りできるため、前線を突破していきなり首都を急襲するといった大胆な機動が可能ですが、それは同時に自軍も常に奇襲のリスクに晒されることを意味します。また、敵の行動ターンであっても、射程内に入ってきた敵を自動的に攻撃する「迎撃システム」が採用されており、待ち伏せや防衛ラインの構築が極めて重要な戦略的意味を持ちます。
本作の特徴は、旧作のシステムを忠実に再現しつつ、PS2向けに最適化された操作性とAIの挙動です。隠しパラメータである「士気」や、燃料・弾薬の補給といった兵站管理のシビアさは健在で、単なる物量作戦では勝利できない奥深さがあります。「レジェンド」の名が示す通り、シリーズの原点にして頂点とも言えるシステムを現代に復刻させた本作は、純粋に戦略を楽しみたいプレイヤーに向けたストイックな一作となっています。
開発元のソリトンソフトウェアは、『大戦略』シリーズなどに携わったスタッフが設立したメーカーであり、本シリーズにおける独自のシステム構築で熱狂的なファンを獲得しました。本作に登場するF-22ラプターやイージス艦などの現代兵器は、実際の軍事データに基づいた性能付けがなされています。各兵器の運用思想やスペックを知るには、写真やデータが豊富な軍事年鑑が良き参考資料となります。













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