『喧嘩番長2 フルスロットル』は、スパイクより2007年に発売されたPlayStation 2用アクションアドベンチャーゲームです。本作は前作『喧嘩番長』の1年後を舞台としており、主人公・武田トモヤが「狂犬」から「負け犬(ポチ)」に転落した過去を背負いながら、再び成り上がりを目指す物語が展開されます。プレイヤーの選択によって「極東連合編」と「東関狂走連合編」の2つのルートに分岐し、それぞれ異なる視点で抗争を体験することが可能です。
ゲームシステムには、前作から継承された「メンチビーム」「啖呵合戦」などの要素に加え、新たに「漢の器」システムが導入されています。これは経験値に相当するもので、喧嘩を通じて器を高めることで「喧嘩魂」を獲得し、ステータス強化が可能となっています。習得できる喧嘩技は320種類以上に及び、プレイヤーの好みに応じたカスタマイズが可能です。また、バイクの搭乗が可能となり、免許取得や改造、交通ルールの遵守などリアルな要素が追加されています。
マップは前作の約5倍に拡張され、地域区分が廃止されてシームレスなフィールドが実現されています。時間経過の概念も導入されており、時間帯によってイベントの発生やNPCの行動が変化する仕様となっています。エンディングはプレイヤーの行動や選択によって多数に分岐し、恋愛要素や仲間との関係性も物語に影響を与える構造が採用されています。
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