『Routes PE(ルーツ ピーイー)』および『Routes PORTABLE(ルーツ ポータブル)』は、21世紀初頭の日本を舞台に、裏社会で生きるエージェントたちの戦いと、遥か過去から続く因縁を描いたビジュアルノベル。2007年01月25日にアクアプラスからPlayStation 2とPlayStation Portableで同時発売されました。本作は、2003年にLeafから発売されたPCゲーム『Routes』のリメイク移植版です。普段は平凡な高校生として生活しながら、裏では世界トップクラスのエージェント「NASTY BOY」として暗躍する主人公・那須宗一が、世界規模の船舶消失事件を調査するうちに、歴史の闇に葬られた「根源(ルーツ)」を巡る壮大な運命へと巻き込まれていきます。
現代日本でハードボイルドなアクション活劇が展開される「Routes編」と、平安時代末期を舞台に伝奇的な悲劇が語られる「Roots編」という、全く異なる二つの物語が交錯する構成が採用されています。プレイヤーはテキストを読み進めながら選択肢を選び、宗一の視点を通じて事件の核心へと迫ります。一見無関係に見える現代の事件と過去の伝説が、物語が進むにつれて一つの真実へと収束していくカタルシスは、リーフビジュアルノベルシリーズ(LVNS)の伝統を受け継ぐ重厚な読み応えを提供します。
コンシューマー版である本作では、PC版にはなかった豪華声優陣によるフルボイス化が実現しており、間島淳司氏や釘宮理恵氏といった実力派キャストの演技がキャラクターに新たな命を吹き込んでいます。さらに、新ヒロインとして主人公のクラスメート「湯浅文月」が追加され、彼女にまつわる新規シナリオやイベントCGも多数収録されました。オープニングムービーや楽曲も刷新されており、単なる移植に留まらない、よりドラマチックで完成度の高いエンターテインメント作品として再構築されています。
開発元のアクアプラス(Leaf)は、『To Heart』や『うたわれるもの』などで知られる美少女ゲーム界の雄です。本作は『雫』『痕』の流れを汲むビジュアルノベルシリーズの第4弾として制作されました。現代と過去がリンクする壮大な構成や、ハードボイルドな世界観に惹かれた方は、同じくLeafの代表作である『うたわれるもの』シリーズや、伝奇アクションの傑作アニメなどを鑑賞することで、その重厚な物語性をより深く楽しむことができるでしょう。













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