『すくぅ〜る・らぶっ! 〜恋と希望のメトロノーム〜』は、天才画家の息子である主人公が、親の敷いたレールに反発して「自分だけの夢」を探す学園恋愛アドベンチャーゲームです。2006年12月21日にアーベル(販売:ヴューズ)からPlayStation 2で発売されました。
本作の主人公・高翔璃遠(たかしょう りおん)は、世界的な画家を父に持ち、幼い頃から英才教育を受けてきました。しかし、彼は「親の七光り」や強制される人生に嫌気が差し、「日本で本当にやりたいことを見つける」という条件で帰国します。転入先の「紅葉学園」では、幼馴染との再会や、個性的なヒロインたちとの出会いが待っていました。プレイヤーは璃遠となり、学園生活を通じて彼女たちと交流し、1ヶ月という期限の中で将来の道とパートナーを見つけ出します。
ゲームシステムは、カレンダーに沿って移動場所を選ぶオーソドックスなアドベンチャー形式です。本作の大きな特徴は、『ミステリート』や『EVE burst error』などで知られる菅野ひろゆき氏がプロデュースを手掛けている点です。明るいラブコメディでありながら、シナリオの随所に丁寧な心理描写や伏線が盛り込まれています。PS2版への移植にあたり、PC版の内容に加え、新ヒロイン「妃咲純玲(ひめさき すみれ)」が登場する新規ルートや、イベントCGの大幅な追加が行われ、物語のボリュームが増しています。
評価については、王道の学園モノとして安心して楽しめる内容であり、キャラクターごとの個性(ツンデレ委員長やお嬢様部長など)がしっかりと描かれています。また、主人公が単なる優柔不断なキャラではなく、芸術的なセンスや独自の考えを持つ人物として描かれている点も好感を持たれています。システム面も快適で、手軽に良質な学園ドラマを楽しみたいユーザーに向けた一作です。
本作の主人公は画家を目指すか迷っていますが、絵を描くことは自分自身と向き合う静かな時間を提供してくれます。デジタルの画面から離れ、アナログな画材を使って手を動かすことは、創造性を刺激する良いリフレッシュになります。初心者でも扱いやすい画材セットで、心のままに色を重ねてみてはいかがでしょうか。













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