『シークレット オブ エヴァンゲリオン』は、特務機関NERV(ネルフ)の諜報員として組織の深部に入り込み、物語の裏側に隠された真実を解き明かすアドベンチャーゲームです。2006年12月21日にサイバーフロントからPlayStation 2で発売され、2007年6月28日には新要素を追加したPlayStation Portable版『シークレット オブ エヴァンゲリオン ポータブル』が登場しました。
物語の舞台は、テレビアニメ版の第17話から第24話、そして劇場版『Air/まごころを、君に』へと至る期間です。プレイヤーはゲームオリジナルキャラクターの諜報員「剣崎キョウヤ」となり、ネルフ本部にエヴァ四号機を搬入する任務から活動を開始。加持リョウジ、葛城ミサト、赤木リツコとは大学時代からの旧知の仲という設定であり、彼らとの交流や情報交換を通じて、組織内で進行する「人類補完計画」の闇へと迫ります。
ゲームシステムは、限られた行動ポイントを消費して各所を移動し、キャラクターとの会話や調査を行うことで情報を収集する形式。集めた情報の質や量によってシナリオが分岐し、碇シンジやアヤナミレイ、惣流・アスカ・ラングレーといったパイロットたちの運命に関与していきます。結末は10種類以上のマルチエンディングが用意されており、原作の悲劇的な展開を回避するルートや、独自の真相に到達する展開など、プレイヤーの選択が重層的なドラマを生み出す構成です。
本作にはもう一人の重要人物として、科学者の「加賀ヒトミ」というオリジナルキャラクターも登場。彼女がメインとなる専用のシナリオも用意されており、科学者としての苦悩や信念が物語に深みを与えています。全編を通じてアニメ版と同じ豪華声優陣によるフルボイスで進行し、要所では3Dグラフィックスを駆使したエヴァンゲリオンのバトルシーンが挿入されるなど、視覚的な演出にも力が注がれています。
ポータブル版では、本編のクリア状況に応じて開放される「エヴァンゲリオンクイズ」や、美麗なイベントCGを閲覧できるギャラリー機能といった追加要素が盛り込まれました。場所を選ばず繰り返しプレイできる携帯機の特性を活かし、膨大なテキストと分岐するシナリオを網羅しながら、エヴァンゲリオンという作品の新たな側面を補完する一作となっています。
『シークレット オブ エヴァンゲリオン』は、1995年に社会現象を巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を原作とする作品です。本作は特に原作の終盤から劇場版にかけての空白期間を、一人の諜報員の視点から再構築した外伝的な物語となっています。













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