『実況パワフルプロ野球13 決定版』は、2006年12月14日にコナミからPlayStation 2向けに発売された野球ゲームで、同年7月に登場した『パワプロ13』のアップデート版です。2006年シーズン終了時点の選手データや移籍情報、成績が反映されており、よりリアルなプロ野球体験が可能となっています。

本作のサクセスモードは「高校野球編」がベースで、パワフル高校、帝王実業高校、聖タチバナ学園高校、灰凶高校の4校に加え、決定版では新たに「世界高校野球大会 日本代表編」が追加されました。この代表編では、各校のライバルたちがチームメイトとして集結し、韓国・メキシコ・アメリカといった強豪国と戦う国際大会が展開されます。気合ゲージを使った「バーニング練習」や、友情タッグ練習などの育成要素も健在で、やり込み要素がさらに強化されています。

試合面では、前作で廃止されたキャッチャーウィンドウがオプションで復活し、プレイヤーの好みに応じて視点を選べるようになりました。また、打球の飛距離や球速の体感バランスも調整され、開幕版で指摘された“打高投低”の傾向が改善されています。ペナントモードは最長20年プレイに対応し、マイライフモードでは「プレイングマネージャー編」「優勝請負人編」「憧れ現役選手編」といった新たなプレイスタイルが追加され、選手としてだけでなく監督的な立場でもプロ野球を体験できます。

2006年のプロ野球では、セ・リーグは中日ドラゴンズが優勝し、パ・リーグは北海道日本ハムファイターズがリーグ制覇。新庄剛志の引退やダルビッシュ有の台頭などが話題となり、これらの選手たちの活躍が本作のデータにも色濃く反映されています。