『コマンドス ストライク・フォース』は、第二次世界大戦を舞台に3人のスペシャリストを使い分けて任務を遂行するタクティカルFPS（一人称視点シューティング）。2006年9月21日に株式会社スパイクからPlayStation 2で発売されました。世界的な人気を誇る戦略ゲーム『コマンドス』シリーズの最新作として登場しましたが、従来の見下ろし型視点（RTS）からFPSへとジャンルを大胆に転換した意欲作です。
本作は、ナチス・ドイツ占領下のフランス、ノルウェー、スターリングラードを舞台に、潜入・破壊・暗殺といった困難なミッションに挑みます。最大の特徴は、特性の異なる3人の隊員「グリーンベレー（白兵戦・重火器）」「スナイパー（狙撃・水泳）」「スパイ（変装・攪乱）」を、戦況に応じてリアルタイムに切り替えられるシステムです。単に銃を撃ち合うだけでなく、スパイで敵将校に変装して内部に潜入したり、スナイパーで遠距離から敵を排除したりと、パズル的な思考とアクション要素が融合した独特のプレイフィールを実現しています。
FPS化によって臨場感は大幅に増しており、シリーズ特有の「敵の視界を盗む」「死体を隠す」といったステルス要素も健在です。力押しで突破するのか、誰にも気づかれずに任務を遂行するのか、プレイヤーの戦略次第で攻略ルートが無数に変化する自由度の高さが魅力です。日本語版では字幕や音声もローカライズされており、映画さながらの重厚な戦争ドラマを体験できます。
『コマンドス ストライク・フォース』は、スペインのPyro Studiosが開発した戦術シミュレーションゲーム『Commandos』シリーズを原点としています。オリジナルシリーズは「第二次世界大戦版『バイオハザード』のような高難易度とパズル性」を持つ見下ろし型RTSとして、PCゲーム市場でカルト的な人気を博しました。
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