『GOD HAND』は、2006年にクローバースタジオが開発し、カプコンよりPlayStation 2向けに発売された3D格闘アクションゲームです。ディレクターは三上真司氏、プロデューサーは稲葉敦志氏が担当しており、本作はクローバースタジオ名義で最後に発売されたタイトルです。物語は、伝説の力「ゴッドハンド」を右腕に宿した青年ジーンが、悪魔たちとの戦いに挑む構成で、コミカルな演出と高難易度のゲーム性が融合した作品となっています。
ゲームシステムは、100種類以上の基本技を自由に組み合わせてコンボを構築する「技カスタマイズ」、敵の攻撃を回避する右スティック操作による「スウェー・ダッキング・バク転」、ゲージ消費による「ゴッドハンド解放」や「ゴッドリール技」など、多彩なアクションが特徴です。難易度はプレイヤーの行動に応じてリアルタイムで変化し、最高レベル「Die」では敵の攻撃力・耐久力・回避率が大幅に強化されます。
演出面では、昭和アニメ風のエンディング曲「俺の右手はゴッドハンド」や、毒チワワ・ゴリラーマスク・金さん銀さんなどのユニークな敵キャラクターが登場し、バカゲー的な要素も強く打ち出されています。初回版にはサウンドトラックCD「GOD TRACKS!」が同梱されており、後に廉価版「PlayStation 2 the Best」として再発売されました。国内累計販売本数は約5.8万本とされ、熱狂的なファンを持つ隠れた名作と評価されています。
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