『KOF MAXIMUM IMPACT 2』は、2006年4月27日にPlayStation 2向けに発売された3D対戦格闘ゲームで、KOFシリーズのスピンオフ作品『MAXIMUM IMPACT』の第2作目です。開発はSNKネオジオ、プロデューサーはFALCOON氏が務め、ストーリーは『KOF』ノベライズで知られる嬉野秋彦氏が担当。北米では『THE KING OF FIGHTERS 2006』のタイトルでリリースされました。

本作は、前作『MAXIMUM IMPACT』のシステムをベースに、キャラクター数・演出・ゲームモードの大幅な強化が施された意欲作です。1対1の個人戦形式を採用しつつ、スタイリッシュアート(連続技)やさばき(打撃の受け流し)といった独自のシステムを導入。これにより、初心者でも爽快なコンボが楽しめる一方、上級者同士の読み合いも熱くなるバランスが実現されています。

登場キャラクターは、前作からの続投に加え、『餓狼伝説』のリチャード・マイヤやリリィ・カーン、『サムライスピリッツ』の服部半蔵、『メタルスラッグ』のフィオなど、SNK作品の枠を超えたゲストキャラも参戦。さらに、オリジナルキャラのルイーゼやナガセ、ニノン・ベアールなども加わり、総勢38名以上のプレイアブルキャラクターが登場します。

ストーリーは、前作でサウスタウンの覇権を巡る戦いを制したアルバ・メイラが、新たな敵「アデス」との戦いに巻き込まれていくという展開。ラスボスのジヴァートマは、異星的な存在として描かれ、シリーズの中でも異色のSF色を帯びた物語が展開されます。

演出面では、フルボイスのストーリーモードや、キャラ同士の掛け合い、アナザーカラーやコスチュームの豊富さなど、ファンサービスも充実。また、チャレンジモードやギャラリーモード、ネット対戦(※サービス終了)など、やり込み要素も多数用意されています。

KOF MAXIMUM IMPACT 2は、KOFシリーズの新たな可能性を模索した3D格闘の集大成であり、スピンオフながらも高い完成度を誇る一作です。