『雀・三國無双』は、2006年にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)から発売された麻雀ゲームです。PlayStation 2版が2006年3月23日に、PlayStation Portable版とニンテンドーDS版が同年9月28日に発売されました。『真・三國無双4』に登場する全ての無双武将を相手に、イカサマ要素を排した本格派の四人打ち麻雀を楽しめる作品で、コーエーの麻雀ソフト『麻雀大会』シリーズをベースに開発されています。

プレイヤーはまず自分の分身となるキャラクターを作成し、名前や性別、ボイスを設定可能。対局相手は『真・三國無双4』の48人の無双武将で、それぞれに個性的な打ち筋や性格が設定され、会話や演出も原作のパロディを交えた内容になっています。モードは、魏・呉・蜀それぞれの勢力ごとにストーリーを進める「無双闘牌」、トーナメント形式で雀帝位を目指す「雀帝位戦」、自由に相手やルールを選んで遊べる「自由対局」の3種類。ストーリーモードを全勢力分クリアすると、番外編「無双伝」が解禁され、国を超えた武将たちとの特別対局が可能になります。

ルールは赤牌やインフレ・デフレ設定、一局精算戦、東風戦など多彩で、役満の複合やダブル役満の有無、途中流局の扱いなど細かくカスタマイズできます。対局で特定条件を満たすと、武将のボイスやグラフィックなどの特典が解放され、データベースで成績や対局履歴を閲覧できます。PSP版とDS版は携帯機向けにUIを最適化し、持ち運びながらのプレイに対応しています。

グラフィックは各機種に合わせて調整され、武将の立ち絵や演出は『真・三國無双4』準拠のデザインを採用。BGMや効果音も無双シリーズの雰囲気を踏襲し、フルボイスの掛け合いが対局を盛り上げます。