『鋳薔薇』(いばら)は、2005年6月にケイブがアーケード向けに稼働を開始した縦スクロール型弾幕シューティングゲーム。ジャンルは「シューティング」で、旧ライジングのスタッフがケイブに移籍して制作した作品です。2006年2月23日にはタイトーよりPlayStation 2版が発売され、アレンジモードなどを追加した家庭用仕様となりました。
舞台は19世紀の北欧風スチームパンク世界「エーデルワイス」。突如現れた軍隊「ローズ・ガーデン」が侵攻を開始し、主人公ボンドとダインは皇宮特殊攻撃部隊「ネゴシエータ」として出撃。敵は薔薇をモチーフにした女性型兵器で構成されており、華麗で不気味な演出が展開されます。
ゲーム性は『バトルガレッガ』に類似しており、敵弾が少ない代わりに自機の当たり判定が大きく、ランク制御や自爆による稼ぎが重要な攻略要素となっています。ショットとボムの使い分け、得点アイテムの取得タイミング、敵の破壊順などがスコアに直結する構造です。
PS2版では「アーケードモード」「アレンジモード」「スコアアタック」などが収録され、アレンジモードでは敵配置や演出が変更され、初心者にも配慮された設計となっています。BGMは細江慎治が担当し、重厚で幻想的な楽曲が世界観を支えています。
続編として2006年には『ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~』が稼働し、ローズ姉妹が自機として登場。2011年にはXbox 360版『むちむちポーク&鋳薔薇』として再収録され、HD化されたバージョンも登場しました。
旧ライジングのスタッフがケイブに移籍後初めて手がけたタイトルであり、『バトルガレッガ』の精神的後継作として位置づけられています。続編や関連作品を通じて、独自の世界観が拡張されました。













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