『テイルズ オブ ジ アビス』は、ナムコ・テイルズスタジオが開発を手がけ、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から2005年12月15日にPlayStation 2向けに発売されたジェネラルRPGです。シリーズ10周年を記念するタイトルとして、“生まれた意味を知るRPG”をキャッチコピーに掲げ、原作『デスティニー』から続く壮大な世界観と、新たな世代の物語を描き出しました。

物語は、マルク王国の王子ルーク・フォン・ファブレが、幼い頃に“運命の預言”によって故郷から追放された過去から始まります。世間知らずで無邪気なルークは、自らを鍛え導いてくれた師匠ヴァンとの旅を通じて、自身に課せられた“生まれた意味”と仲間たちの絆、そして世界を揺るがす大きな陰謀と向き合っていきます。種族間の確執や裏切り、赦しと成長というテーマを重厚な群像劇として紡ぎ出し、多くのファンの心をつかみました。

戦闘にはフレックスレンジ・リニアモーションバトルシステム(FR-LMBS)を採用。地上/中空/空中の三ラインを自由に行き来しながら連携技や秘奥義を繰り出すリアルタイムアクションが特徴で、敵を「ブレイク」して隙を生む演出や、キャラクターごとに異なる特性を活かす戦略性の高さが魅力です。TPの廃止によりボタン操作で技を連続発動できるようになり、爽快感が大幅に向上。3DS版では通信対戦や画面分割表示など、携帯機ならではの新要素も加えられています。