『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』は、2005年11月17日にバンダイからPlayStation 2向けに発売された3Dチームバトルアクションゲームで、アーケード版をベースにした家庭用移植作品です。開発はカプコンが担当し、『ガンダムVS.シリーズ』としては初めて宇宙世紀以外の世界観、すなわち『機動戦士ガンダムSEED』のコズミック・イラを舞台に採用したタイトルとなります。

本作は2対2のチーム戦を基本とし、プレイヤーは地球連合軍、ザフト、オーブ、三隻同盟といった陣営に属するモビルスーツを操作して戦います。操作系は従来のVS.シリーズと同様にレバー+4ボタン(射撃・格闘・ジャンプ・ターゲット切替)で構成され、機体ごとに異なる武装、挙動、コストが設定されています。撃墜されるとそのコスト分だけチームの戦力ゲージが減少し、ゲージが0になると敗北となるルールです。

本作では『SEED』の世界観に合わせて、可変モビルスーツ(イージス、レイダー、セイバーなど)の変形機構や、ブーストダッシュによる高速戦闘、チャージショット、シールドガード、覚醒システムなどが導入され、従来作よりもスピード感と戦術性が増しています。特に「ステップキャンセル」や「フワステ」といったテクニックが対戦環境に大きな影響を与え、シリーズのプレイスタイルを一変させた作品でもあります。

PS2版ではアーケード版に登場しなかった『SEED DESTINY』の機体やパイロットが追加され、セイバー、カオス、アビス、ガイア、ザクウォーリア各種、スラッシュ/ブレイズザクファントムなどが使用可能となりました。また、フリーダムやジャスティスにミーティアを装備した形態も対戦モード限定で登場します。