『リチャード・バーンズ ラリー』は、2001年のWRC(世界ラリー選手権)王者リチャード・バーンズが監修した本格派ラリーシミュレーター。2005年9月29日にキッズステーションからPlayStation 2で発売されました。

「家庭用ゲーム機で最もリアルな挙動」と評される物理エンジンを搭載しており、路面の起伏、タイヤのグリップ変化、車重移動などを極めて厳密にシミュレートしています。初心者はまともに直進することすら難しい高難易度ですが、リチャード・バーンズ自身が指導教官として登場する「ラリースクール」モードを収録しており、左足ブレーキやスカンジナビアン・フリックといった実戦的なラリー技術を一から学ぶことが可能です。

収録車種はスバル・インプレッサ WRC 2003や三菱ランサーエボリューションVIIなど全8車種。イギリス、フィンランド、日本(北海道)など世界6カ国のステージを収録し、天候変化や車両ダメージの概念も実装しています。PS2版はロジクールのステアリングコントローラ「GT FORCE Pro」の900度回転に対応しており、実車さながらのステアリング操作を実現しています。

本作を監修したリチャード・バーンズは、イギリス出身のラリードライバーです。2001年にスバル・インプレッサを駆りWRC世界王者に輝きましたが、本作の発売前後となる2005年11月、脳腫瘍のため34歳の若さで急逝しました。本作は彼の遺した「究極のラリーシム」として、現在もPC版のMODコミュニティを中心に愛され続けています。

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