『ティンクルスタースプライツ 〜La Petite Princesse〜』は、2005年にPlayStation 2向けに発売された対戦型縦スクロールシューティングゲームです。本作は、1996年にNEOGEOで登場した『ティンクルスタースプライツ』の正式な続編であり、前作のゲーム性を継承しつつ、演出やシステム面で大幅な強化が施されています。

プレイヤーは、ヒロインのタイムをはじめとする15人のキャラクターの中から1人を選び、敵を撃破しながら相手フィールドに攻撃を送り込むことで勝利を目指します。各キャラクターには固有のショット性能や特殊攻撃が設定されており、選択によって戦術が変化します。

システム・機能としては、画面を左右に分割し、両プレイヤーが同時に縦スクロールSTGをプレイする形式です。敵を連続で倒すことで「攻撃ザコ」を相手側に送り込み、連爆やチャージショットを駆使して優位に立つことが可能です。さらに、ゲージを溜めることで「エキストラアタック」や「ボスアタック」が発動し、戦況を大きく左右します。

進行形式は、タイムが世界の平和を取り戻す物語を描いた「ストーリーモード」、任意のキャラクターでCPUと戦う「キャラクタモード」、そして2人対戦が可能な「VSモード」の3種類で構成されています。ストーリーモードではタイムのみ使用可能ですが、他のモードでは全キャラクターが選択可能です。

UI・画面構成は、左右分割のフィールド表示に加え、キャラクターのステータスやエフェクトが視認しやすく配置されています。グラフィックは3D化され、背景や演出が強化されています。また、セリフはフルボイス化されており、演出面でも前作を大きく上回る内容となっています。

攻略性・リプレイ性は高く、キャラクターごとの性能差や連爆・カウンターの駆け引きによって、繰り返しのプレイでも新たな展開が生まれます。さらに、条件を満たすことでNEOGEO版のプレイやセガサターン版のオープニングムービーの閲覧も可能となっており、シリーズファンにとっても満足度の高い構成です。