『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』は、2005年7月28日にPlayStation 2用ソフトとしてバンプレストより発売されたシミュレーションRPGであり、αシリーズの第4作目にして完結編となる作品です。前作『第2次スーパーロボット大戦α』の物語を直接引き継ぎつつ、銀河規模へと舞台を広げた壮大なスケールが展開されます。プレイヤーは複数の主人公から一人を選び、それぞれの視点で物語の深層に迫る多重構造のストーリーを体験することができます。

戦闘システムは前作同様「小隊システム」が採用され、最大4機で編成される小隊同士の戦略的な駆け引きが求められる内容となっています。また、援護攻撃・防御、熟練度システム、パイロット養成によるスキル習得など、従来の人気要素が洗練された形で搭載されています。さらに、最終作に相応しく、戦闘アニメーションは全機体描き下ろしで構成され、PlayStation 2の性能を最大限に生かした壮絶な演出が展開されます。

参戦作品の幅広さも本作の魅力のひとつであり、シリーズ最多となる計31作品が登場します。『機動戦士ガンダムSEED』『勇者王ガオガイガーFINAL』『戦闘妖精雪風』『蒼き流星SPTレイズナー(ACT-III含む)』『トップをねらえ!』といった作品が新規参戦し、同時に『伝説巨神イデオン』や『宇宙戦艦ヤマト』といった異色の宇宙作品も融合。これらの世界観が丁寧に編み込まれたことで、物語はまさに“終焉”の名にふさわしい深みと迫力を帯びています。

また、主題歌にはJAM Projectの「GONG」が採用され、最終決戦では同じく彼らによる「Brother in Faith」が流れるなど、音楽による演出もドラマ性を引き立てる重要な要素となっています。ゲーム内においては感情や信念をテーマにしたセリフや演出が多く、熱量の高い物語とロボットたちの最後の戦いが壮絶な結末を迎えることになります。