『零 －刺青ノ聲－』は、2005年7月28日にテクモから発売されたPlayStation 2向けのホラーアドベンチャーゲームで、零シリーズ初期三部作の完結編にあたる作品です。

プレイヤーはフリーカメラマンの黒澤怜を操作し、「死者に会える家」の噂を追って廃屋を訪れたことをきっかけに、夢と現実が交錯する怪異に巻き込まれていきます。夢の中に現れる「眠りの家」を探索しながら怨霊と対峙する構成で、シリーズの象徴である「射影機」を用いた霊撮影バトルが展開されます。前作『零 ～紅い蝶～』からのキャラクターも登場し、物語的な連続性が強調されています。

本作では「夢」を媒介とした呪いがテーマとなっており、雪景色の屋敷を舞台にした幻想的な演出や、雪見窓をモチーフにしたUIなど、視覚的なこだわりが随所に見られます。クリア後には難易度変更や隠しコスチューム、真のエンディングなどのやり込み要素が解禁され、シリーズファンに向けた設計が徹底されています。