『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』は、蒸気機関と産業革命が色濃く反映されたレトロフューチャーな世界を自由に生きるアクションアドベンチャーゲーム。2005年06月30日にアイレムソフトウェアエンジニアリングからPlayStation 2で発売されました。物語は、記憶喪失の少年バニラが、「うみねこ海岸」の浜辺で倒れていたところを少女コニエットに助けられる場面から始まります。彼は偶然発見した二足歩行作業機械「トロットビークル」に乗り込み、彼女がボーカルを務める「トロット楽団」の一員として、あるいは一人の冒険者として、広大な世界へと旅立ちます。
ゲームプレイは、トロットビークルの操縦と、日々の生活という二つの側面で構成されています。ビークルは左右のアナログスティックで左右の足を動かすという独特の操作体系を持ち、重量感のある「ポンコツ」な挙動が特徴です。アームやボディ、脚部などのパーツを自由にカスタマイズし、運搬作業やバトルアリーナへの出場、ダンジョンの探索などを行います。一方、生活パートでは、空腹を満たすための食事や、ビリヤード、株取引、そしてギターやハーモニカなどの楽器演奏を楽しむことが可能です。
本作の最大の特徴は、アイレム作品特有の「選択肢の多さ」と「自由度」にあります。ヒロインに対して紳士的に振る舞うこともできれば、冷淡な態度を取り続けたり、さらには悪の組織に加担して世界を混乱に陥れたりと、プレイヤーの意志でバニラの性格や物語の結末が大きく変化します。また、住人の部屋にあるタンスを勝手に開けたり、看板を破壊したりといったイタズラも可能で、のどかな雰囲気の中で繰り広げられる人間味あふれるドラマと、何にでもなれる没入感が多くのファンを魅了しました。
アイレムソフトウェアエンジニアリングは、『絶体絶命都市』シリーズなどで知られる、独自性の高いゲームシステムとユーモラスな選択肢に定評があるメーカーです。本作の根底に流れる「スチームパンク」の世界観や、産業革命期の空気に惹かれた方は、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』や、ジュール・ヴェルヌの冒険小説などを紐解くことで、機械と浪漫が融合したこの時代の魅力をより深く味わうことができます。













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