『永遠のアセリア -この大地の果てで-』は、異世界に召喚され、妹を人質に取られた少年が過酷な運命に抗いながら戦うファンタジーシミュレーションRPG。2005年05月12日に日本一ソフトウェアからPlayStation 2で発売されました。その後、2012年02月09日にはサイバーフロントからPlayStation Portable版も発売されています。本作は、2003年にXuseから発売されたPCゲーム『永遠のアセリア -The Spirit of Eternity Sword-』のコンシューマー移植版です。主人公・高嶺悠人は、義妹の佳織と共に異世界「ファンタズマゴリア」へ召喚されますが、佳織を人質に取られ、彼女を救うためにラキオス王国の「求めし者」として神剣を振るい、他国への侵略戦争に加担することになります。
ゲームプレイは、物語を読み進めるアドベンチャーパートと、部隊を指揮して敵拠点を制圧するシミュレーションパートを交互に繰り返して進行します。戦闘システムは、攻撃担当のアタッカー、防御担当のディフェンダー、支援担当のサポーターという3つの役割を持つユニットで分隊を編成し、ターンごとに役割をローテーションさせながら戦う独自のスタイルです。属性(マナ)の相性や地形効果、スキルの発動タイミングを計算し、限られたターン数の中で効率的に進軍しなければ、重要な局面で間に合わずバッドエンドを迎えることもあるシビアなリソース管理が求められます。
本作は、単なる勧善懲悪ではない重厚でシリアスなシナリオが特徴です。「スピリット」と呼ばれる少女たちは強大な力を持ちながらも、精神的に不安定であったり、過酷な過去を背負っていたりと、戦争の道具として扱われる悲哀が描かれています。プレイヤーの選択や部隊の運用結果がヒロインたちの生死や物語の結末に直結し、救いのあるエンディングに辿り着くためには、戦術的な勝利だけでなく、彼女たちの心のケアも重要な要素として組み込まれています。
開発元のXuse(ザウス)は、PCゲーム市場において「永遠のアセリア」や「聖なるかな」といった、ハードな世界観とやり応えのあるSLGシステムを融合させた作品で熱狂的なファンを獲得したブランドです。異世界召喚や戦記物のシリアスな側面に興味を持った方は、水野良氏の『ロードス島戦記』などの古典ファンタジー小説や、戦記物の名作を読むことで、本作が描く戦争と魔法の世界の深みをより味わうことができます。













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