『星界の戦旗』は、森岡浩之氏によるSF小説「星界シリーズ」の世界観を再現した戦術シミュレーション&アドベンチャーゲーム。2003年にガイナックスからWindows版が発売され、その後2005年04月21日にはサイバーフロントからPlayStation 2版が発売されました。プレイヤーは遺伝子操作によって宇宙空間に適応した種族「アーヴ」が支配する「アーヴによる人類帝国」の星界軍翔士(士官)となり、主人公ジントや皇女ラフィールといった原作キャラクターたちと共に、人類統合体との星間戦争へ身を投じます。
ゲームプレイは、物語を読み進める「アドベンチャーパート」と、艦隊を指揮して敵軍と戦う「シミュレーションパート」を交互に繰り返して進行します。シミュレーションパートでは、六角形のマス(ヘックス)で区切られた宇宙空間を舞台に、巡察艦や突撃艦などのユニットを動かして戦うターン制バトルが採用されています。プレイヤーは艦隊司令官として、艦船の移動や攻撃、機雷の射出といった指示を出し、敵艦隊の撃滅や特定エリアへの到達といったミッション目標の達成を目指します。PS2版ではPC版からインターフェースが調整され、家庭用ゲーム機向けに最適化されています。
本作の特徴は、プレイヤー自身の分身となるオリジナルキャラクターを作成し、原作の物語に「一人の翔士」として介入できる点です。キャラクター作成時には、氏族や経歴を設定することで初期能力が変化し、ゲーム中の会話やイベント展開にも影響を与えます。また、戦闘では各艦に艦長としてキャラクターを配置することが可能で、原作に登場する有名キャラクターだけでなく、ゲームオリジナルの翔士たちも含めた多数の人材を適材適所に配置する編成の妙味が味わえます。原作特有の架空言語「アーヴ語」による表記モードも搭載されており、緻密に構築されたSF世界への没入感を高める工夫が凝らされています。
原作小説『星界の紋章』および『星界の戦旗』は、スペースオペラの傑作として知られ、アニメ化もされた人気シリーズです。アーヴ語という独自の言語体系まで構築された緻密な設定は、多くのSFファンを魅了しました。ゲームで描かれた艦隊戦やアーヴたちの思考様式に興味を持った方は、原作小説やアニメシリーズ、設定資料集などを参照することで、その壮大で奥深い宇宙の歴史をより深く理解することが可能です。













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