『天外魔境III NAMIDA』は、3D化された戦闘と技能・奥義の習得システムが特徴のPlayStation 2専用和風RPGです。
本作では、隊列を組んだ3人のキャラクターがリアルタイムに動く戦闘を行い、武器に応じた攻撃回数や範囲攻撃が可能です。技能は方向キーに4つ、奥義は△ボタンに1つセットでき、使用することで熟練度が上がり習得可能になります。奥義は闘気ゲージが満タン時に発動でき、連鎖によって複数キャラが同時に奥義を繰り出す「奥義連鎖」も存在します。術は巻物から習得し、使用回数に応じて自力で使えるようになる成長要素もあります。
主人公ナミダを中心に、壱与、牛坊主、ツグミなど個性的な仲間たちが登場。舞台はジパング西方の「九洲地方」で、神鏡の破損によって封印が解かれた邪悪な存在「アミ」との戦いが描かれます。シリーズ伝統の和風世界観に加え、加藤和彦による音楽やサラ・ブライトマンの主題歌など演出面も強化されています。戦闘のテンポや演出は好評ですが、一部ではシナリオの評価が分かれる傾向もあります。
PlayStation 2専用で2005年に発売され、シリーズのナンバリング最終作として位置づけられています。幻のPC-FX版からの紆余曲折を経て完成した経緯も話題となり、ファンの間では特別な存在感を持つ作品です。
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