『トム・クランシーシリーズ スプリンターセル パンドラトゥモロー』は、2005年にユービーアイソフトからPC、PlayStation 2、Xbox向けに発売されたステルスアクションゲームで、『スプリンターセル』シリーズの第2作目にあたる作品です。

プレイヤーは、NSA(国家安全保障局)の秘密部隊「サード・エシュロン」に所属するエージェント、サム・フィッシャーとして、インドネシアを舞台にしたバイオテロ計画「パンドラトゥモロー」の阻止任務に挑みます。目的は、テロリストの動向を探り、世界規模の脅威を未然に防ぐこと。プレイヤーは、暗闇に身を潜め、敵の視界や音に注意しながら、情報収集や破壊工作を遂行していきます。

本作では、前作からの基本操作に加え、壁越しの会話盗聴やスプリットジャンプなどの新アクションが追加され、潜入の幅が広がっています。光と影の表現も強化され、照明の破壊や環境の利用によって、より戦略的な潜入が可能です。さらに、シリーズ初のマルチプレイヤーモードが導入され、スパイと傭兵に分かれて非対称型の対戦が楽しめるようになりました。

開発はユービーアイソフト・ミラノおよび上海スタジオが担当し、Unreal Engine 2をベースにしたグラフィックと物理挙動が高く評価されています。ストーリーはトム・クランシー監修のもと、国際情勢と諜報活動をリアルに描いており、シリーズの世界観をさらに深める作品となっています。