『イースIII -ワンダラーズフロムイース-』は、2005年3月24日にタイトーよりPlayStation 2向けに発売されたアクションRPGで、1989年に日本ファルコムがPC向けに開発した同名作品の移植版です。シリーズ第3作として、主人公アドルの新たな冒険が描かれます。

本作では、前作までのトップビュー(見下ろし型)から一転し、サイドビュー(横スクロール型)を採用したアクション性の高いゲームシステムが特徴です。物語は、アドルと親友ドギがドギの故郷フェルガナ地方を訪れ、街を支配する貴族マクガイアの陰謀や、魔族の復活を巡る事件に巻き込まれていく展開となっています。

PS2版では、グラフィックの強化やボイスの追加、イベント演出の刷新などが施されており、原作の雰囲気を保ちつつ現代的な表現に対応しています。また、難易度選択やセーブ機能の改善により、初心者でも遊びやすくなっています。武器や防具の強化、魔法の使用など、RPG要素も健在で、アクションと育成の両面から楽しめる構成です。

ただし、原作のリメイク版『イース -フェルガナの誓い-』(2005年・Windows)と比較すると、PS2版は演出や操作性の面で評価が分かれており、ファンの間では賛否両論が存在します。それでも、シリーズの歴史を振り返る上では貴重な移植作であり、アドルの旅路を追体験できる一本です。

『イースIII -ワンダラーズフロムイース-』は、日本ファルコムが1989年にPC-8801向けに発売したアクションRPGで、シリーズ第3作にあたります。前作『イースII』から3年後の物語で、アドルがドギの故郷フェルガナ地方で新たな冒険に挑む内容です。従来の見下ろし型から横スクロール型に変更されたことで、シリーズの中でも異色の作品として知られています。後にリメイク版『イース -フェルガナの誓い-』が登場し、再評価されるきっかけとなりました。