『真・三國無双4』は、2005年2月24日にコーエーよりPlayStation 2向けに発売されたタクティカルアクションゲームで、無双シリーズ第4作にあたります。三国志の武将たちが広大な戦場を駆け抜け、敵兵をなぎ倒す「一騎当千」型アクションの爽快感はそのままに、システム・演出・物語性が大幅に強化された作品です。

本作では、曹丕・龐徳・凌統・関平・星彩・左慈の6名が新たに参戦し、プレイアブル武将は48人に拡大。各武将に個別の無双モードが用意され、三国志演義に忠実な構成と、IF展開による独自の物語が両立されています。戦闘前後には武将の独白や君主の台詞が挿入され、キャッチコピー「生きざまを、武器にしろ」にふさわしい演出が施されています。

戦闘面では「真・無双乱舞」の導入によりフィニッシュ演出が強化され、属性効果やゲージ管理も刷新。新描写エンジンの採用により、処理落ちやステルス兵の問題が大幅に改善され、敵兵の表示数や動作も安定しています。馬の騎乗時に無敵時間が追加されるなど、操作性も向上。BGMは武将の性格に応じたテーマが用意され、戦闘曲「GREAT RED SPIRIT」などが高い人気を誇ります。

派生作品紹介

真・三國無双4 猛将伝
発売日:2005年9月15日(PlayStation 2)
本編の拡張版として登場。新モード「修羅」「武将列伝」「チャレンジ」などが追加され、武将ごとの外伝シナリオや新武器・新衣装も収録。セーブデータ連動により本編との統合プレイが可能。

真・三國無双4 Empires
発売日:2006年3月23日(PlayStation 2/Xbox 360)
戦略シミュレーション要素を加えた派生作。プレイヤーは君主となり、政略フェイズと戦闘フェイズを交互に進行。武将配置や拠点制圧、仲間への指示出しなどが可能。兵力に応じた復活制限が導入され、戦略性が高まっている。

真・三國無双4 Special
発売日:2005年12月22日(Xbox 360)
無印と猛将伝を統合したパッケージ。グラフィック強化、処理速度向上、HD対応などが施されており、Xbox 360向けに最適化された構成。

真・三國無双4(Xbox版)
発売日:2005年8月25日(Xbox)
PlayStation 2版の移植。描画性能の向上により、処理落ちの軽減と安定した戦場表現が可能。内容はPS2版と同一。