『川のぬし釣り ワンダフルジャーニー』、2005年1月27日にマーベラスインタラクティブから発売されたPlayStation 2対応の釣りロールプレイングゲーム。シリーズで初めてPlayStation 2というハードで表現された、美しく広大な3Dフィールドを舞台に、伝説の巨大魚「ぬし」を求めて家族それぞれが旅に出る、ほのぼのとした冒険作品となっています。
物語の主役となるのは、自然豊かな「しずく村」に暮らす釣好きの一家です。プレイヤーは、ぬしとの因縁を持つ「お父さん」、料理の腕を上げたい「お母さん」、父の跡を継ぎたい「ぼく(兄)」、そして大好きな男の子に魚をプレゼントしたい「あたち(妹)」の4人の中から一人を選んでゲームを開始します。選んだキャラクターによってストーリーや目的となる「ぬし」が異なり、家族それぞれの視点から見た温かいドラマが展開されます。
本作の特徴は、家族間でセーブデータを共有し、互いの冒険が影響し合う「リンクシステム」です。宿屋の掲示板を通じてメッセージを交換したり、他の家族が釣った魚の記録を「釣りノート」で確認したりと、一人で遊んでいても家族の絆を感じられる工夫が凝らされています。また、魚を売って釣り具をアップグレードしたり、野山で動物と戦ったりといったシリーズ伝統のRPG要素もしっかりと継承されており、釣りだけではない冒険の楽しさを味わうことができます。
『牧場物語』シリーズでおなじみのまつやまいぐさ氏がキャラクターデザインを担当しており、温かみのあるビジュアルと豊かな自然描写が、プレイヤーを癒やしの旅へと誘います。
本作は、1990年にファミリーコンピュータで第1作が発売された「ぬし釣り」シリーズの作品です。「釣り」と「RPG」を融合させた独特のゲーム性が人気を博し、川や海を舞台に数多くの続編が制作されました。自然の中を探索し、野生動物とのバトルを経て経験値を積み、伝説の主(ぬし)を釣り上げるという基本スタイルは、長きにわたり多くのファンに愛されています。












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