『片神名(カタカムナ) 〜喪われた因果律〜』は、謎多き古代文献「カタカムナ」を題材にした伝奇ビジュアルノベルです。2004年11月25日にアルケミストからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。PCゲームの移植作を多く手掛けてきたアルケミストにとって、本作は初のオリジナル作品となります。
物語の主人公は、ごく普通の男子高校生・雨村津雲(あめむら つくも)です。彼は林間学校の最中に、恋人の結城流花が突如として姿を消すという事件に遭遇します。彼女を探して「神隠し神社」と呼ばれる古社に辿り着いた彼は、そこで不思議な石に触れ、意識を失います。目覚めた場所は、見知らぬ原生林と、古代の日本を思わせる戦乱の世界でした。プレイヤーは津雲となり、「カタカムナ」と呼ばれる物質変換の力を持つ少女たちと出会い、国同士の争いや、時空を超えた因果の謎に立ち向かっていきます。
ゲームシステムは、テキストを読み進めて選択肢を選ぶオーソドックスなノベル形式です。本作の最大の特徴は、実在する古史古伝「カタカムナ文献」をモチーフにしたSFチックな古代史設定にあります。言葉(音)によって物理現象を書き換える「ウタヒ」の力や、古代日本の神々(イザナミ、ツクヨミなど)の名を持つヒロインたちとのドラマが描かれます。戦闘シーンもテキストと演出によって表現され、残酷な運命に抗う少年少女の姿がシリアスに綴られます。
本作の鍵となる「カタカムナ」は、兵庫県の六甲山系で見つかったとされる謎の古文書です。幾何学的な文字で記されたその内容は、現代物理学に通じるとも言われる不思議な宇宙観を持っています。難解な学術書よりも、まずはその不思議な図形や音の響きをインテリアとして取り入れてみることで、太古のロマンに触れることができます。













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