『シャイニング・ティアーズ』は、セガが2004年11月3日にPlayStation 2向けに発売したファンタジーアクションRPGで、「新・シャイニングプロジェクト」第2弾として位置づけられた作品です。開発はネクステックが担当し、キャラクターデザインにはTony氏を起用。美麗なビジュアルと“心につながるRPG”というキャッチコピーのもと、感情と絆をテーマにした物語が展開されます。

物語は、記憶を失い異世界「エンディアス」の海岸に打ち上げられた青年シオン・マグスが、伝説の「双竜の指輪」を手にしていたことから始まります。彼は指輪の力で“陰”と“陽”という二つの人格を使い分けながら、仲間たちと共に世界を脅かす帝国の侵略やカオスゲートの脅威に立ち向かっていきます。プレイヤーは物語の進行に応じてパートナーを選び、彼らとの絆を深めながら戦いを繰り広げます。

戦闘は、主人公とパートナーの2人で多数の敵に挑むリアルタイムアクション方式を採用。通常攻撃、シングル技、リンク技、特殊技を駆使し、連携による爽快なコンボが可能です。レベルアップ時にはステータスやスキルポイントを自由に割り振ることができ、育成の自由度も高く、プレイヤーの戦略に応じたキャラクタービルドが楽しめます。

また、ゲーム中の選択や戦闘成績によってエンディングが分岐するマルチエンディング制を採用しており、パートナーごとの個別エンディングも用意されています。2007年には本作を原作としたTVアニメ『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』も放送され、メディアミックス展開も行われました。